プロフィール
馬名:トーホウジャッカル
生年月日:2011年3月11日
馬主:東豊物産
生産者:竹島幸治
調教師:谷潔
血統
父:スペシャルウィーク(東京優駿、天皇賞・春、天皇賞・秋、ジャパンC)
母:トーホウガイア
母父:Unbridled’s Song(BCジュベナイル、フロリダダービー)
競走成績
通算成績:13戦3勝[3-1-1-8]
獲得賞金:2億1328万円
主な勝鞍:菊花賞
ストーリー
3歳(2014年)
トーホウジャッカルは2011年3月11日、東日本大震災の数時間後に竹島牧場で誕生した。当時は2歳時のデビューが予定されていたが、腸炎を発症してしまい2歳でのデビューは諦めることとなった。
5月31日、京都芝1800m3歳未勝利戦でデビューを迎えが、ペースについていけず10着と惨敗した。その後阪神ダート1800mに出走し9着と敗れるが、中京芝1600mへ舞台を変えると、中団から見事な差し切り勝ちで初勝利を飾った。さらに8月の小倉芝1800m500万下では、先行策から最後の直線で抜け出し見事快勝して連勝となった。その後も小倉芝2000m玄海特別では、中団馬群から鋭い末脚を見せ勝ち馬とクビ差の2着と好走する。
9月28日、夏場の勢いに乗り京都芝2400m神戸新聞杯(G2)で重賞初挑戦を果たす。人気は圧倒的1番人気の東京優駿(ダービー)勝ち馬ワンアンドオンリーや2歳重賞好走経験のサトノアラジンらが人気する中、格上挑戦もあり9番人気となった。レースは中団馬群で構えじっくり前を伺うと、3コーナーから4コーナーで圧倒的人気ワンアンドオンリーが抜群の手応えで前に行き、その後ろを追走して最後の直線へ。ワンアンドオンリーがサトノアラジンとの叩き合いを制し抜け出すと、後ろから鋭い末脚で追い込んできたサウンズオブアースの後ろからさらに追い込みを図る。しかし、2着サウンズオブアースが内側に斜行し一度外に持ち出したロスが響き惜しくも3着に敗れてしまうが、菊花賞への優先出走権を獲得した。
10月26日、優先出走権を得た京都芝3000m菊花賞(G1)でG1初出走となった。人気は前走負けた神戸新聞杯勝ち馬ワンアンドオンリーと皐月賞2着のトゥザワールドに次ぐ3番人気となった。レースは先行内ラチ沿いを追走していつもより前めの位置で進めると、ペースはそれなりに流れる形となる。3コーナー過ぎで早くも逃げるサングラスが一杯になると、早めの仕掛けで抜け出しにかかったシャンパーニュを追走し最後の直線へ。直線に入ると真ん中から抜け出しあっさり先頭を捉えると、残り2ハロンで後方を突き放しにかかる。内から追い込んできたサウンズオブアースが鋭い末脚を見せ並ばれかけるが、もう一足伸ばして半馬身差で見事G1初挑戦でG1ならびに重賞初制覇を飾った。そしてこの勝利は、デビューから史上最短での菊花賞制覇と1.7秒と大幅更新するコースレコードとなった。菊花賞までハードだったため年内は休養に入ることとなった。
4歳(2015年)
6月28日、春に復帰予定であったが、怪我で回避し阪神芝2200m宝塚記念(G1)へ出走する。人気は昨年覇者のゴールドシップや昨年エリザベス女王杯覇者ラキシスらを筆頭に人気する中、休み明けもあり7番人気となった。レースはゲート内でゴールドシップが立ち上がり大幅に出遅れる大波乱でスタートすると、中団外めを追走する展開になる。ゆったりとしたペースで3コーナー過ぎ少しづつ進出を開始し最後の直線へ。2番手から抜け出したラブリーデイを追っていくが、中々差を縮められず後方から追い込んだデニムアンドルビーに交わされ、さらには内から追い込んだショウナンパンドラにも及ばず4着と敗れてしまう。その後は札幌芝2000m札幌記念(G2)へ出走するも、先行策から後方勢に追い抜かれてしまい8着と敗れてしまう。そして疲れが中々抜けず年内は休養に入ることとなった。
5歳(2016年)
5月1日、復帰初戦の阪神芝3000m阪神大賞典(G2)で2秒差をつけられる7着と惨敗後に京都芝3200m天皇賞・春(G1)へ出走する。人気は昨年有馬記念覇者ゴールドアクターや昨年菊花賞馬キタサンブラックらが人気する中、7番人気となった。レースは中団外めを追走しじっくりと前を伺うと、3コーナー過ぎで外からスムーズに進出を開始し3、4番手で最後の直線へ。3番手から追っていくが、逃げるキタサンブラックと先行策カレンミロティックがどんどん離れていってしまう。最後は内から追い込んできたシュヴァルグランと外からタンタアレグリアに交わされ5着と敗れてしまう。勝ったのはカレンミロティックとの壮絶な叩き合いを制したキタサンブラックであった。
その後は昨年好走していた宝塚記念(G1)へ出走するが、先行策が裏目に出て勝ち馬マリアライトから2.1秒差をつけられる15着と惨敗した後、中京芝2000m金鯱賞(G2)でも中団後方から追い込みを図るも伸びきれず11着と惨敗してしまう。その後は次年度へ向けて準備を進めていたが、右前脚屈腱炎を発症してしまい引退を余儀なくされた。
種牡馬(2017年~)
引退後は翌年よりアロースタッドで供用を始め、2021年に2018年産トーホウドルチェの仔トーホウスザクが産駒初勝利を飾り、2018産トーホウプリンセスの仔トーホウディアスが2勝クラスを勝ち上がり現在もオープンクラス昇格を目指している。現在はクラックステーブルへ移動し供用を行っている。
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