プロフィール
馬名:ゼンノエルシド
生年月日:1997年3月26日
馬主:大迫忍
生産者:Orpendale
調教師:藤沢和雄
血統
父:Caerleon(ジョッケクルブ賞(フランスダービー)、ベンソン&ヘッジス金杯)
母:エンブラ
母父:Dominion
競走成績
通算成績:18戦6勝[6-1-1-10]
獲得賞金:2億336万円
主な勝鞍:マイルCS
ストーリー
3歳(1999年)
ゼンノエルシドは1997年3月26日、アイルランドで誕生した。
10月10日、東京芝1800mの新馬戦でデビューを果たす。パドックでは馬っ気を出しながらも1番人気と推され、レースは好位からの競馬となり、最後の直線では上がり3ハロン1番のタイムで快勝し見事デビュー戦での初勝利を飾った。続く東京芝1600mいちょうSでは好位から追い込むも、伸びきれず6着と敗れてしまう。その後脚部不安がありこの年は2戦のみで終えてしまう。
4歳(2000年)
5月13日、東京芝1800m夏木立賞で復帰する。レースは先行策から進めると、最後の直線では先頭をあっさり捉え突き放し、結果的には2着を4馬身離す快勝劇で2勝目を飾る。その後は函館芝2000mSTV杯で5着と敗れた後、函館芝1800m洞爺湖特別では先行策から見事快勝して3勝目を早くも飾った。約5ヶ月の間隔を空け中山芝1800mクリスマスCへ出走するが、展開合わず惜しくも3着に敗れてしまう。
5歳(2001年)
1月30日、東京芝1600m東京新聞杯(G3)で格上での重賞初挑戦を迎えた。斤量の軽さもあり3番人気と推されるが、レースは先行策で進めると最後の直線は伸びきれず8着と惨敗してしまう。その後は京都芝1600m朱雀Sで2着、続く京都芝1800m下鴨Sで4着と敗れ再び降級してしまう。約3ヶ月の休養を経て札幌芝1500m摩周湖特別では先行策から圧勝し、すぐに昇級し2回目の重賞挑戦を迎えることになった。
9月9日、2回目の重賞挑戦は中山芝1600m京成杯オータムH(G3)。前走の圧勝劇もあり1番人気と推された。レースは変わらず先行策で進めると、最後の直線では早め先頭に立ち一気に後方を突き放していく。先行ながら上がり3ハロン最速となる末脚で、2着を4馬身離す圧勝劇で2連勝と同時に重賞初制覇を当時の1600m日本レコードタイムで飾った。その後G1初挑戦となった中山芝1200mスプリンターズS(G1)では、1番人気に推されながらも初のスプリント戦にペースがつかめず、勝ったトロットスターから0.5秒差の10着と惨敗してしまう。
11月18日、京都芝1600mマイルCS(G1)で再びG1初制覇へ向けて出走。人気は昨年同レース2着のダイタクリーヴァを筆頭に有力馬が人気している中マイル戦績の良さを買われ4番人気と推される。レースは好スタートから勝った京成杯オータムH同様クリスザブレイヴの後ろを走る競馬で進めていくと、3コーナー付近で外を走る馬にかわされかけるもペースを保って馬なりで進んでいく。4コーナー付近で先頭を走るクリスザブレイヴを捉え先頭に立つと、最後の直線では好位から動いてきた馬群を離していく。エイシンプレストンの鋭い追い込みもあったが、しっかりと粘り込み見事G1初制覇を飾った。G1初制覇から1ヶ月後に海外挑戦で香港マイル(G1)へ出走したが、14頭立ての14着と最下位となってしまう。
6歳(2002年)
約5ヶ月の休養を経て臨んだ6歳初戦は東京芝1400m京王杯スプリングC(G2)。しかし先行策でレースを進めたが、最後の直線で失速し8着と敗れてしまう。そして東京芝1600m安田記念(G1)で二度目のG1制覇へ挑むが、先行策からレースを進め最後の直線では伸びを欠き、一気に失速し勝ったアドマイヤコジーンに1.8秒差の18着と最下位となってしまう。その後も京都芝1400mスワンS(G2)で16着、連覇をかけ京都芝1600mマイルCS(G1)に臨むがここも伸びを欠き14着敗れトウカイポイントに連覇の夢を阻まれてしまう。能力の衰えを理由にこれが現役最後のレースとなった。
種牡馬(2003~2014年)
引退後は翌年よりアロースタッドで供養を始め、その後は転々として供養を2014年まで行っていった。その中でも2006年に2004年産エイシンアイノウタの仔マイネルシーガルが産駒初勝利を飾ると、翌年には東京芝1600m富士S(G3)を勝ち見事産駒で重賞初制覇となった。しかし、その後はオープンクラスの勝利はあったものの重賞は勝てずに種牡馬人生を終えてしまう。引退後は村上牧場で功労馬として余生を過ごしている。
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