プロフィール
馬名:マツリダゴッホ
生年月日:2003年3月15日
馬主:高橋文枝
生産者:岡田スタッド
調教師:国枝栄
血統
父:サンデーサイレンス(サンタアニタダービー、ケンタッキーダービー、プリークネスS、スーパーダービー、BCクラシック、カリフォルニアンS)
母:ペイパーレイン
母父:Bel Bolide
競走成績
通算成績:27戦10勝[10-2-1-14]
獲得賞金:6億5013万円
主な勝鞍:有馬記念
ストーリー
2歳(2005年)
マツリダゴッホは2003年3月15日、岡田スタッドで誕生した。
8月21日、札幌芝1800mにてデビューを飾る。レースは中団前めの位置を取ると、早めの仕掛けで4コーナーで早くも先頭に立つ。最後の直線では後続を一気に突き放し、2着に1.1秒差の圧勝劇で見事デビュー戦での初勝利を飾った。その後札幌芝1800m札幌2歳S(G3)で重賞初挑戦となるが、スタートで出遅れ良い位置を取れなかった。前走同様早めに仕掛けるが最後の直線では一杯になり追い込めず勝ったアドマイヤムーンから0.8秒差遅れの6着と惨敗してしまう。さらにこの後は、怪我の影響で長期休養に入ることとなった。
3歳(2006年)
復帰初戦は中山芝1800m500万下で出走すると、不利があったにも関わらず差し切り勝ちで2勝目となった。しかしその後は、東京優駿(ダービー)へ向けて東京芝2400m青葉賞(G2)へ出走するが、出遅れが響き4着に敗れてしまう。さらに中京芝1800m白百合Sでも7着と敗れてしまい中々流れに乗れない。休養明け初戦は札幌芝2000m日高特別に出走し、先行策から見事3勝目を飾る。菊花賞へ向け中山芝2200mセントライト記念へ出走するが、4コーナーで躓いて前の馬と接触すると鞍上横山典弘騎手が落馬してしまい競走中止となってしまう。3ヶ月の休養を経て中山芝2000m冬至Sへ出走し2着と惜敗すると、中2週で中山芝1800mクリスマスCを制し見事3勝目を飾りオープンクラス入りを果たした。
4歳(2007年)
1月21日、重賞初制覇へ中山芝2200mアメリカジョッキークラブカップ(G2)へ出走。G1好走馬が並ぶ中、2番人気と推される。レースは1番人気インティライミが大逃げする中、先行4番手で追走すると3コーナー過ぎで早めのスパートをかけていく。最後の直線に入ってすぐ先頭のインティライミを捉え後続を一気に突き放していくと、最後は5馬身差の圧勝劇で見事重賞初制覇となった。その後は中山芝2500m日経賞(G2)へ出走し、先行策からの競馬を進めるが、後方からの追い込みに耐えきれず3着と惜敗してしまう。さらに京都芝3200m天皇賞・春(G1)でG1初挑戦となったが、道中で一杯になり11着と惨敗してしまうと、夏の休養を経て札幌芝2000m札幌記念(G2)へ出走するが、直線で伸びきれず7着と敗れてしまう。
9月23日、中山芝2200mオールカマー(G2)へ出走。中山での成績を買われ1番人気と推された。レースは中団からレースを進め得意の早めのスパートに出ると、最後の直線では先頭に立ち後続を突き放しにかかるが、シルクネクサスに差し返しを狙われる。しかし、半馬身差で勝ち切り重賞2勝目を飾った。その後東京芝2000m天皇賞・秋へ出走するが、終始競馬が出来ず勝ったメイショウサムソンから1.7秒差の15着と大敗してしまう。
12月23日、グランプリ競走中山芝2500m有馬記念(G1)へ出走。人気はG1制覇馬が勢揃いする中で9番人気となった。レースは好スタートから3番手で進めると、3コーナー過ぎた辺りから後方勢が動き出す。しかし、少しづつペースを上げていき後方勢にかわされずに最後の直線へ進むと、逃げるチョウサンを先行していたダイワスカーレットと共に捉える。そしてダイワスカーレットを内から捉えると一気に突き放しにかかると、後方勢の追い込みも通じず1馬身以上差をつけ見事G1初制覇となった。
5歳(2008年)
3月29日、G1初制覇から3ヶ月の休養を経て有馬記念と同舞台で昨年3着だった中山芝2500m日経賞(G2)へ出走。有馬記念制覇を受け1番人気と推された。レースは先行策から進めると、早めのスパートをかけていき後方勢の追い込みも全く届かず最後は3馬身差で快勝し重賞4勝目となった。その後は初の海外挑戦クイーンエリザベス2世C(G1)に出走するが、6着と敗れてしまう。さらには夏の休養を経て札幌芝2000m札幌記念(G2)へ2年連続出走するが、ゴール寸前で差し切られ惜しくも2着に敗れてしまう。
9月28日、連覇をかけて中山芝2200mオールカマーへ出走。単勝1.4倍の圧倒的1番人気となった。レースは先行策からの競馬を進めると、厳しいマークに遭い早めに仕掛ける馬が多い中で順位を落としながらもペースを乱せず走り最後の直線では一気に先頭を捉える。逃げ粘るキングストレイルを突き放すと2馬身差をつける快勝で重賞5勝目と同レース連覇を果たす。その後は東京芝2400mジャパンC(G1)へ出走すると、先行策で早めの仕掛けから粘りを図るが惜しくも4着と敗れてしまう。さらに連覇を狙い中山芝2500m有馬記念(G1)へ出走するが、好位を取れず早めの仕掛けも最後の直線で一杯になりリベンジされたダイワスカーレットに1.6秒差の12着と惨敗してしまう。
6歳(2009年)
6歳初戦に阪神芝2000m大阪杯(G2)へ出走するが、2番人気と推されながらも直線の伸びを欠き7着と敗れてしまう。その後は金鯱賞に臨む予定であったが、鼻出血を発症して回避をし夏の休養へと入る。休養を経て札幌芝2000m札幌記念(G2)へ3年連続出走するが、9着と敗れてしまう。
9月27日、1年ぶりの勝利と3連覇へ向け中山芝2200mオールカマー(G2)へ出走。人気は宝塚記念制覇馬ドリームジャーニーらに次ぐ3番人気となった。レースはこれまでとは違う逃げる展開となる。逃げ馬不在の中マイペースでレースを進めていくと、順位変わらず最後の直線へ。一気に後方勢を突き放していくと、ドリームジャーニーらの追い込みに遭うが時すでに遅し最後は2馬身差をつけ快勝し見事重賞6勝目と同一平地重賞3連覇を果たした。これは史上5頭目となる快挙となった。その後は東京芝2000m天皇賞・秋(G1)で17着と大敗し、そして引退レースとなった中山芝2500m有馬記念(G1)では7着と敗れ競走馬としての人生を終えることとなった。
種牡馬(2010年~)
引退後はレックススタッドにて種牡馬入りし、産駒初年度から勝利を重ね続けた。2014年、初年度生産のウインマーレライがラジオNIKKEI賞(G3)で産駒初重賞制覇を果たすと、同年2012年産のクールホタルビがファンタジーS(G3)でも重賞制覇を果たす。さらに2015年には2013年産ロードクエストが新潟2歳S(G3)を制覇すると、2016年には京成杯OH(G3)・2018年にはスワンS(G2)を制覇し重賞3勝を挙げる活躍を見せた。2016年チャレンジC(G3)で2013年産マイネルハニー、2020年函館2歳S(G3)で2018年産リンゴアメがそれぞれ制覇した。そして2023年種牡馬として引退を発表し、岡田スタッドにて功労馬として余生を送っている。
また、産駒牝馬が多く繁殖牝馬となっており、2011年産ナムラキッスの仔2019年産のナムラリコリスが2021年函館2歳S(G3)を制覇しており母父での活躍も期待されている。
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