セレクトセール2018(シーヴの仔が1歳馬史上最高額)
2020年7月13日(月)セレクトセール2020のうち、1歳馬の部がノーザンホースパーク(苫小牧市)で行われました。当該セールは1998年から毎年行われ、今年で23回目となりましたが、歴史を塗り替えるできごとがありました。
セレクトセール(JRHAセレクトセール)とは、日本競走馬協会(Japan Racing Horse Association・河野太郎会長)が主催する日本最大のセリ市である。セレクトとは上場される競走馬を主催者側で厳選(セレクト)していることを意味し、従来のセリ市では登場することがなかったような良質馬を上場することでサラブレッド流通の活性化を図ることが目的とされている。
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米国生産・母シーヴの2019が、1歳馬のセリ史上最高額を大きく上回る【5億1千万円】で落札されたのです。
1歳馬の歴代最高額を1億円以上上回る結果に期待の大きさが伺えますが、なぜこんなにも高い値がついたのでしょうか?そこを深堀していきたいと思います。
母シーヴは伝説的名馬?G1何勝?
〇シーヴの血統表
母シーヴの名前を初めて見た方も多いでしょう。産駒に5億円以上の値が付くのだから、G1を何勝もするような伝説的な名馬を思い浮かべますよね。ところが、シーヴはG1を勝利するどころか、一度もレース経験のない未出走馬なのです。
Q:では、なぜ産駒が高額で落札されたのか?
A:競馬はブラッドスポーツだからです!
母シーヴは、レースを行っていないため、自分の能力を世に知らしめてはいません。しかし、シーヴの初産駒(2013)は、米ケンタッキーオークスや他の重賞を勝利しており、シーヴが優秀な仔を埋めることが証明されています。母の能力は未知であっても、母に流れる血が優秀であれば、問題ないのが競馬です。
競走馬を強く進化させていく過程では、様々な特性を持った馬を掛け合わせていく必要があり、日本馬のみを繰り返し掛け合わせていても、すぐに限界がきます。このため、優秀な米国性質を持った馬を育てるのは、日本馬がさらに進化する上で必要なことなのです。
シーヴの2019の父は、日本が世界に誇る伝説的名馬『ディープインパクト』です。今回の歴史を塗り替えた落札劇は、5億1千万円を日本競馬の一歩先に投資したと言えるのではないでしょうか。
おまけ~近年落札されたセレクトセール馬~
近年落札されたセレクトセール馬のうち、大きな活躍をしている馬をまとめましたので、ご覧ください。
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