2021.10.3（日）第55回スプリンターズS（G1）中山競馬場 芝1200ｍ 右回り

国内のスプリントG1は、春の高松宮記念と秋のスプリンターズSの２つしか存在しない。このため、スプリント路線を目指した配合や調教をメインとして行っていることは少なく、中距離路線と比較すると層が薄いと言わざるを得ない。このため、非常に高い能力を持った短距離馬が誕生した場合には、春秋制覇若しく２年連続連覇が達成されることも少なくない。

昨年は、後方に待機した馬に運が向く展開であり、最後方付近に控えたグランアレグリアがとてつもない瞬発力で全頭ごぼう抜きしての勝利を演出し、圧倒的な力差を見せつけた。３着には10番人気のアウィルアウェイ、５着には9番人気のクリノガウディーがそれぞれ好走したが、その後の成績を考えても、運が味方した捉えて問題ない。一方、２着に連対したダノンスマッシュは、４番手付近で先行し、苦しい展開を粘って走り切った。その後に、香港スプリントや高松宮記念を制していることからも、能力の高さは疑う余地がないだろう。

本年の高松宮記念では、モズスーパーフレアがハイペースで逃げたが、ダノンスマッシュは先行することなく控えて競馬をし、レシステンシアやインディチャンプとともに末脚比べで勝負が決した。モズスーパーフレアは基本的に逃げ一辺倒であり、今回は、メイケイエールやビアンフェとともに出走予定のため、自然とハイペースが予想される。そうなれば、高松宮記念に非常に近いレース展開になるのではないかと予想する。

また、当週木・金において大雨が予報されており、キレイな馬場でのレースというわけにはいかないだろう。そうなったときに、単純なタイム比べではなく、馬場をどう捉えるのかを想像しながら、予想することになる。

以上を踏まえて、次のように予想する。