プロフィール
馬名:カンパニー
生年月日:2001年4月24日
馬主:近藤英子
生産者:ノーザンファーム
調教師:音無秀孝
血統
父:ミラクルアドマイヤ
母:ブリリアントベリー
母父:ノーザンテースト(フォレ賞)
競走成績
通算成績:35戦12勝[12-4-1-18]
獲得賞金:9億3969万円
主な勝鞍:天皇賞・秋、マイルCS
ストーリー
3歳(2004年)
カンパニーは2001年4月24日、誕生する。
1月17日、京都芝1600m3歳での新馬戦を迎える。レースは先行策から最後の直線で抜け出すと、見事デビュー戦での勝利を飾った。この勝利を見て重賞初挑戦となる京都芝1800mきさらぎ賞(G3)へ出走するが、勝ち馬から1.3秒差の7着と惨敗してしまう。その後は中京芝1800mあざみ賞・中山芝1800mベンジャミンSを好位からの競馬で見事連勝を飾り休養へ入る。休養後は福島芝1800mラジオたんぱ賞(G3)で重賞初制覇を狙うが、クビ差で惜しくも2着に敗れてしまう。
10月24日、京都芝3000m菊花賞(G1)でG1初挑戦を果たす。人気はダービー2着のハーツクライや前哨戦であるセントライト記念を勝ち上がった地方所属コスモバルクらに人気が集まる中重賞未勝利ということもあり11番人気となった。レースは長い距離であることから最後方からレースを進める思い切りを見せると、3コーナーから馬群が一気に動き出しそれについていくようにスパートをかけていく。しかし、最後の直線で先行馬たちを追っていくが及ばず早めのスパートをかけ残り3ハロンから先頭を譲らなかったデルタブルースの9着に敗れてしまう。1ヶ月後の京都芝1800m京阪杯(G3)で軽ハンデを生かし再び重賞初制覇を狙うが、惜しくも2着に敗れてしまいこの年は重賞未勝利に終わる。
4歳(2005年)
4歳初戦は中山芝1800m中山記念(G2)に出走すると、またしても2着に敗れてしまい重賞初制覇とはならず。続く阪神芝1600m読売マイラーズC(G2)で4着に敗れてしまい、G1 2度目の挑戦となる東京芝1600m安田記念(G1)では好位から上がり3ハロン3番手となる追い込みを見せるが、G1初挑戦のアサクサデンエンに5着と敗れてしまう。次走は夏の休養を挟み東京芝1800m毎日王冠(G2)へ出走するも、0.7秒差の7着と惨敗を喫してしまう。
11月26日、昨年に引き続き京都芝1800m京阪杯(G3)へ出走。人気は昨年の好走経験で1番人気と推される。レースは好位からレースを進め早めのスパートをかけると、最後の直線では一気に前を走る馬を捉え抜け出す。後方勢が後ろから追い込みをかけるが、寄せ付けず3馬身以上を離す快勝劇で重賞初制覇を飾りこの年を終えることとなった。
5歳(2006年)
この年も昨年同様に中山芝1800m中山記念(G2)へ出走するが、1.1秒差の4着と惨敗してしまう。しかし、次の阪神芝2000m大阪杯(G2)では好位からしっかりと末脚を使い差し切って重賞2勝目を果たす。そして、昨年好走した東京芝1600m安田記念(G1)でG1初制覇を狙うが、道中の躓きもあり末脚は影を潜め勝ち馬の外国馬ブリッシュラックから1.2秒差の11着と惨敗してしまう。距離を伸ばし京都芝2200m宝塚記念(G1)へ出走するも、当時国内敵なしであったディープインパクトに差をつけられ5着と敗れてしまう。秋には2年連続東京芝1800m毎日王冠(G2)へ出走し、良い追い込みを見せるも5着と敗れてしまう。その後も東京芝2000m天皇賞・秋(G1)へ果敢に挑戦するも、勝ち馬ダイワメジャーから2.6秒差をつけられる最下位で惨敗してしまう。この年は重賞6戦するも1勝のみで終わってしまう。
6歳(2007年)
夏までじっくり休養して挑んだ新潟芝1600m関屋記念(G3)では、好位からレースを進め最後の直線では末脚を爆発させ3馬身以上突き離す快勝劇で重賞3勝目を飾り1番人気に応える結果となった。
10月28日、約3ヶ月の休養を経て2年連続東京芝2000m天皇賞・秋へ出走。人気は昨年の覇者ダイワメジャー・昨年のダービー馬メイショウサムソンら東京競馬場開催重賞に好走経験のある馬たちが単勝1桁台で人気を集め、6番人気となった。レースは好位の内ラチ沿いで進めると3コーナーから徐々に前を詰めていき最後の直線へ。馬群から抜け出しにかかるが、横から不利を受け前が塞がってしまう。横にうまく出して抜け出しことは出来たが、先行から先頭を走っていたメイショウサムソン届くことなくさらに後ろからアグネスアークに抜かれ3着に敗れてしまう。
11月18日、海外の出走も検討されたが、京都芝1600mマイルCS(G1)へ出走。前走の結果から3番人気と推された。レースは後方内ラチ沿いで進めると、前走同様に3コーナーから徐々にエンジンをかけていき最後の直線へ。前を追う中前走同様に横から不利を受けるが、内からもろともせず追っていく。しかし、前を走る馬を捉えきることが出来ず連覇したダイワメジャーから5着と敗れてしまう。この年は休養がほとんどでG1初制覇にも届かなかった。
7歳(2008年)
7歳初戦は東京芝1600m東京新聞杯(G3)へ出走。着差こそなかったものの4着と敗れてしまう。その後は中山芝1800m中山記念(G2)・阪神芝1600m読売マイラーズC(G2)を3度目の正直で両レース共にいつもの好位からの競馬を捨て先行策で見事勝利し重賞連勝を飾る。その後は阪神芝2200m宝塚記念(G1)では8着、夏の休養を挟み東京芝1800m毎日王冠(G2)では5着と敗れてしまう。
11月2日、3度目の東京芝2000m天皇賞・秋へ出走。人気は同世代の牝馬2頭ウォッカやダイワスカーレットに集まり、近走の成績や年齢も考慮され11番人気と人気を落とした。レースは昨年同様に後方から進めると、逃げるダイワスカーレット追走していく。最後の直線勝負で後方勢唯一内を選ぶ好判断で馬群を抜いていくが、最後は注目対決となっていたウォッカとダイワスカーレットの牝馬2頭の競り合いを制したウォッカらに及ばず4着と惜敗してしまう。
11月23日、2年連続同じローテーションで京都芝1600mマイルCS(G1)へ出走。人気は前走の好走もあり2番人気に推された。レースは好位から進めると、4コーナー手前で後方を走っていたスーパーホーネットに先を越され最後の直線へ。先に抜け出されたスーパーホーネットを必死で追っていくが、中々差を詰められず最後は内から溜め末脚を伸ばし勝ち切ったブルーメンブラットから前走同様4着に敗れてしまう。G1初制覇の夢は叶わず年齢的にも引退がよぎっていたが、翌年も引き続き夢を追いかけた。
8歳(2009年)
8歳初戦は連覇をかけて中山芝1800m中山記念(G2)へ出走すると、先行策からの競馬から見事連覇を飾る。さらに連覇を狙い阪神芝1600m読売マイラーズC(G2)へ出走すると、連覇こそならなかったがクビ差の2着になる。その後は3年ぶりに東京芝1600m安田記念(G1)へ出走し、末脚を発揮するも単勝1倍台の圧倒的人気ウォッカらに及ばず4着と敗れてしまう。さらに阪神芝2200m宝塚記念(G1)へ出走すると、先行策からの競馬で接戦を演じるも勝ち馬ドリームジャーニーらに捉えられ前走同様4着と敗れてしまう。
11月1日、夏の休養を経て臨んだ東京芝1800m毎日王冠(G2)を逃げる圧倒的人気ウォッカを捉え重賞7勝目を飾り、その勢い東京芝2000m天皇賞・秋へ出走。人気はG1制覇馬に集まる中で5番人気となった。レースは中団後方から進めると、じっくりと前を追走し最後の直線へ。前が空いた進路を馬群の中から一気に抜け出すと前を走る馬も捉え突き離していく。後ろからウォッカが強烈な末脚で追ってくるが及ばず、見事G1初制覇を史上初8歳での平地G1制覇のおまけ付きで飾る。
11月22日、G1初制覇から3週後現役ラストレースにマイルCS(G1)を選んだ。人気は引退を公表していたためか1番人気と推された。レースは好スタートから中団で進めると、3コーナーから内ラチ沿いを徐々に上がっていき最後の直線へ。間を割って抜け出しにかかると逃げ粘るマイネルファルケを残り100m辺りで捉えると、有終の美をG1 2連勝で飾る。8歳馬でのG1初制覇を評価され、JRA特別賞を受賞し競走馬としての幕を閉じる。
種牡馬(2010年~2018年)
引退翌年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りすると、2013年ナムラハルとの仔ナムラアッパーで産駒初勝利をあげるが、産駒初年度4勝と中々勝ちには恵まれず、その後も1000万下クラスを制するのが一杯であった。5年が経ち、2018年モエレメルシーとの仔ウインテンダネスがオープン入りした勢いで、東京芝2500m目黒記念(G2)を見事制して産駒初となる中央重賞初制覇となった。しかし同年12月29日、腎不全のため17年の人生に幕を閉じる。
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